日本という国は、団塊の世代の加齢などにより高齢者問題に直面しています。
そんな中、高齢者施設などで生活する利用者の方々にとっての生きがい作り・認知症防止策というものが大事になってきています。
なぜなら、人とは生きがいがない状態で元気に生きていく事が困難であるほか、生きがいがない状態で過ごしていると施設内で認知症を発症してしまうリスクが高くなるからです。
そういった問題を解決してくれるだけでなく、子ども達にとっても様々なメリットがあるということで今注目されているのが、幼老複合施設です。
高齢者施設で日々過ごす環境では、利用者はなかなかスタッフ以外の異なる世代の人々と交流する機会がありません。
でも、同じ敷地内に保育園が併設されていた場合、利用者は世代の違う子ども達と接する機会が増えるようになります。
そうすれば、利用者は子ども達に様々な生活の知恵・言葉をおしえたり、昔話をしてあげたり、言葉遣いやマナーの指導などをすることが可能になります。
つまり、子育てに近い体験ができるのです。
それだけでなく、子ども達の笑顔を毎日見て楽しく元気に過ごす事により、生活に張り合いが生まれると言われます。
脳科学の世界では、「年下に何かをおしえる・年下の面倒をみる」という事が脳に明確な好影響を与える事や人としての成長につながる事が立証済みです。
そういった意味で、幼老複合施設というものの重要性はますますクローズアップされていくと言われています。