幼老複合施設における介護スタッフの仕事

幼老複合施設では、介護を必要とする高齢者と保育を受ける子ども達の両者が共存することになります。
幼児の保育は保育士が担当することになりますが、幼老複合施設に勤める介護スタッフの仕事は通常の介護施設よりも多岐にわたると言えます。
介護スタッフは、高齢者への介護だけではなく、保育士と連携して高齢者と子ども達の共存のために従事しなければならないからです。
高齢者と幼児は基本的に嗜好や生活のリズムも異なるので、同じ空間で共存することは容易ではありません。
こうした違いがある両者が安心して過ごせるように、介護スタッフは工夫を凝らさなければならないのです。
高齢者と子ども達が共有できる場としては、食事やレクレーションが例として挙げられます。
楽しく会話しながら食事ができる環境作りを介護スタッフは心がけなければなりません。
また、高齢者の服用する薬品を子ども達が誤飲したり、屋外から子ども達が持ち込んだインフルエンザなどのウィルスが高齢者に感染したりする危険もあります。
子ども達と高齢者が接触することにより生じるリスクを避けるため、介護スタッフは最大限の配慮が欠かせないのです。
高齢者に対しては、子ども達との関わり方について十分な指導をしておくことも重要です。
愛情をもって接することは大切ですが、過度なスキンシップは避けるよう徹底しておく必要があります。
高齢者の中には自分の孫のように可愛がる利用者もいるかもしれません。
衛生面などにも配慮して、お菓子などを与えるような行為も控えてもらうようにお願いすることも必要でしょう。