幼老複合施設という施設をご存知でしょうか?徐々に増えつつある幼老複合施設ですが、まだまだ認知度が低く、どのような施設なのか、介護士の中でも、まだあまり知られていないようです。
幼老複合施設とは、保育園や学童などの子供を対象とした施設と、介護施設の両方を併せた複合施設のことです。
2つの施設は、1日に1回、あるいは週に1回など施設が決めた頻度でお互いに交流します。
お子さんと高齢者が一緒に過ごせるように、共同スペースを設けている施設もあります。
介護士として幼老複合施設で働くことには、他の施設で働くのとは違った魅力があります。
魅力の1つは、子供たちとも触れ合えることです。
さらに、施設の職員であれば子供を児童施設に預けられるというメリットもあります。
身近で子供を見守ることができ、しかも、送迎のために施設まで行く手間と時間が省けます。
子供を預けた場合、保育料が割引きになる施設もあります。
魅力だけでなく、デメリットもあります。
たとえば、交流する際には見るべきポイントが増えて負担が大きくなること、事故やトラブルのリスクが高まる、感染症のリスクがあるといったことがあげられます。
ですが、高齢者の方は子供たちと触れ合うことで元気になる方も多いです。
お話しをする、昔の遊びを教えるなど些細なことでも、利用者さんがやりがいを持って取り組めます。
子供たちの元気な声が施設に響いて明るい雰囲気になり、利用者さんの心身の健康に役立つので、全体としてはメリットの方が大きいでしょう。